自分が自分でないような気がする(離人症)

 自我意識の喪失や感情疎遠を主な訴えとする「離人症」でしょう。状況や対象がはっきり知覚されていながら、それに対して何の感情もわからないというものです。
 傍から見るには、しっかり考え、悲しんでいるようにも見受けられるのですが、当人は「ピンとこない」「実感がわかない」と訴えるのが特徴です。
 この症状はそもそも、自己愛の強い人がかかることが多いとされています。ただ、うつ状態など心の病に付随して起こる場合、入社時の感激と緊張で相当に心的エネルギーを費やした場合などにも起こります。
 入社して、やっと周囲が見渡せる余裕が出始める5月頃に現れることから“5月病”の一種ともいえましょう。本来の自分を失っている状態を回復させるべく、前向きな気持ちで物事にあたることが解決の早道です。

  これが大切!離人症予防の3ヵ条
〈1)くつろげる時間を見つけ、リラックスする。
(2)気のおけない友人を多数つくる。
〈3)精神的にリラックスする





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