生活習慣病と医療保険制度

保険診療  世界に冠たる長寿国となってすでに久しくなりますが、一方で超高齢化がもたらした問題点もさまざま出てきています。その一つとして健康保険の医療費、特に老人医療費の著しい高騰が挙げられています。
 国民医療費は、今や30兆円を超え国家予算では賄いきれないところまできているところから、医療保険制度の改革に関する議論が盛んに行われております。医療費の削減のためには、現在医療費の4分の1を占めている生活習慣病(狭義)対策が必須であり、その予防の徹底を図ることもその施策の一つとされています。
 保険診療における「混合診療」の禁止規定を撤廃すべきという議論が政府の経済財政諮問会議で行われています。「混合診療」とは、保険診療に自由診療(保険で認められていない診療でその費用は患者負担になる)を組み合わせることをいい、その場合、保険診療分を含めた全ての医療費が患者負担となるという現行制度には問題があるというものです。
 この議論はさておき、最近開業医さんが、生活習慣病の治療に当り通常の診療に加えて、一定のエビデンス(実証)のあるサプリメントを使うケース(自由診療)が見られるようです。今後のサプリメントを考える上の一つのヒントかもしれません。




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