捻挫・骨折・打撲の応急処置

*捻挫した場合*

救急箱捻挫は関節がはずれかかったもので、関節周辺の靭帯や筋に損傷が起こります。捻挫の手当は、まず動かさないようにして冷やすこと。
冷湿布などを貼ってタオル、包帯などで固定します。湿布
腫れや痛みが強く、患部が紫色になっている場合は、骨折や関節内出血を伴っている可能性もあるので、必ず診察を受けましょう。

*打撲した場合*

 物や人と激しく当たった時に、皮下組織の一部が切れて出血します。
腫れている部分を冷湿布などで冷やし、包帯などで固定しましょう。
 捻挫も脱臼も軽く考えてしまいがちですが、骨折や内出血を伴うことも多いので気を付けましょう. 怪我  

*突き指した場合*

 野球やバレーボールなどの球技では突き指をすることがあります。
早めに患部を冷やし絆創膏や包帯などで固定しましょう。
突き指は一種の稔挫ですが、ときには脱臼をしていたり、骨折を伴うこともあるので、腫れ、痛みがひどいときは、診察を受けておきましょう。

*骨折した場合*

 骨折すると、患部が激しく痛み、腫れたり、変形したりします。骨折の程度や症状はさまざまなので、少しでも骨折ではないかと疑われるときは、骨折として応急処置をしてください。
 骨折した場合、内出血や強い痛みでショック症状を起こしやすいので、保温を十分にして安静を保つようにしてください。怪我足
 外傷や出血がある場合は、まず消毒し、止血などの手当をします。
 手足の骨折は、副木で支えて固定します。緊急の場合は、段ボール・週刊誌・傘・物差し・スキー板などを代用しましょう。
 固定する前に歩かせたり動かしたりすると、骨折が悪化したり、周囲の血管や神経を傷つけてしまうこともあるので、固定してから運ぶようにします。 

*脱臼した場合*

救急車 脱臼というのは、関節が一部または全部がはずれてしまったもので、肩・肘・指に起こりやすい症状です。手当の基本は、冷湿布をして一番痛みの少ない位置で固定し、できるだけ早く医師に診てもらうようにしてください。
 自分で関節を整復しようとして無理な力を加えてしまうと、筋肉、神経、血管の損傷を伴っていることがあり、さらに状態を悪化させる恐れがあるので注意が必要です。

*コムラ返りになった場合*

 コムラ返りになると、ふくらはぎや足の裏などが痙攣(けいれん)を起こして硬くなり、引きつって痛くなります。ときには動くこともできなくなります。
この場合は、引きつった筋肉を徐々に引き足こわばり伸ばすようにします。
治まったら安静にして、マッサージをします。
患部を冷やすものに、スプレーコールドスプレーもあります。

*肉離れになった場合*

 肉離れは筋肉の損傷で、ふくらはぎなどによく起こります。手当の方法は、氷のう、アイスノン、冷湿布などで冷やし、包帯などで固定します。
できるだけ動かさないようにして、診察してもらいましょう。

*頭を打った場合*

 頭部は、ちょっとした傷でも血が出ます。出血が多いときは、止血を急いでください。
頭部打撲は頭蓋骨骨折や脳内出血を伴うこともあるので、軽視しないようにしましょう。
次のような症状があるときは、なるべく早く、静かに、病院へ。
1)一瞬でも意識を失ったとき
2)吐き気、嘔吐があるとき
3)頭痛がだんだん強くなるとき
4)意識が徐々に薄れていくようなとき
5)手足や言葉が麻痺してくるとき
6)鼻や耳から出血していたり、目の周りが紫色になっているとき
 このような症状がなければ、あわてることはないのですが、時間が経つにしたがって状態が悪化することもあるので、少なくても24時間は安静にして、状態を観察すること。安全のため必ず病院で診察してもらうことも忘れずに。



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