11 健康相談

便秘と下痢については沢山の相談があります。

 まず、医者へ行かなければならないか、配置薬を勧めて良いかを、判断しなければなりません。それは便秘と下痢を大きく分けると、器質的なものと機能的なものがあります。
 器質的疾患には、直腸ガンや潰瘍性大腸炎、あるいは腸結核などの様に組織の細胞に異常があったり、必ずカタチの変化があり、元の病気を治せばいいし治療法もそれしかないのです。病院で検査してもらい早期発見で、お得意様に感謝される事になれば幸いです。
 機能的疾患は精神的な不安や緊張が非常に関係しています。消化管の機能は消化液の分泌や運動の調節、水分や栄養の吸収ですが、これを支配している神経に変化があって便秘したり下痢したりします。このような病気を過敏性腸症候群という病名になっています。
 特に下痢型は突如として便意が起こることが特徴です。そして腸の運動機能の昂進、あるいは緊張の昂進それだけだと思っていいので単純性の下痢ともいうくらいです。
 配置薬の赤玉はら薬や正露丸で充分良く効きます。

便秘について

・機能性便秘
弛緩性便秘・・・お年寄りに多い便秘で、腹筋も弱くなり腸の運動も弱くなり、又食事の量も少ないため排便反射がにぶくなって起こります。
 食物繊維を多く食べて便の量を増やし、又腸での消化を助ける為に乳酸菌製剤を服用したり、腸での運動を助ける為に便秘薬の服用も良いでしょう。
ケイレン性便秘・・・・・過敏性腸症候群の便秘型です。便意が強くてしょっちゅうトイレへ行きたいけれど行っても出ない。出ても少しで左下腹のS状結腸の辺りに強い痛みがあり食後にすぐトイレへ行きたくなります。
 女の人では生理前とか、生理中にひどくなりがちです。精神状態の影響を受けやすく、下剤にも過敏に反応します。腸管の緊張をやわらげるアトロビン系の薬が効きます。
・器質性便秘
 腸が狭窄を起こしてくるもので、腸閉塞なんかによる急性の便秘で症状が出たときにすぐ処置をしなければいけません。その他先天性の巨大結腸症や全身性の疾患「神経系や内分泌系」の障害によって、又脳溢血などでマヒを起こした時などでも便秘を起こします。このような疾患には、病院の治療を受けるようにアドバイスして下さい。

1 骨租鬆症にならない為の、心構えや予防の方法を教えてほしい。(55才女性)

答え  骨粗鬆症は、特に女性の閉経後のホルモンバランスの変化により起こり、骨よりカルシウムが溶け出し、骨が脆くなり骨折しやすく、又溶けだしたカルシウムがコレステロールと結合して動脈硬化を引き起こす原因にもなります。
 予防としては、カルシウムを補給することが大切です。吸収率の良い乳製品や小魚等食事で取る様にして下さい。
 又カルシウムの吸収にはビタミンDが必要です。ビタミンDは紫外線により体内で造られるビタミンで、不足すると、くる病になります。ですから日光浴や散歩等の運動も大切です。
カルシュウムの1日必要量
   成人必要量・・・・・  600mg
   閉経後の女性・・・1,000mg
   妊娠中の女性・・・1,200mg
現在の日本人の食生活では500mg摂取されていると思われます。
不足している量は、カルシウムの医薬品や健康食品で補うのも良いと思います。

2 頭痛がして吐いてしまった。2日休んで居るが頭痛が酷いので2回分一緒に飲んでみたが、
  大丈夫か?(61才男性)

答え すぐ受珍する様お勧めします。
 配置の仕事をしていると、家族の健康状態等が判っているので相談される事が多くあります。
頭痛一つでも、親子共に偏頭痛の発生が似ているとか、肩凝り視力の変化で頭痛がするとか、色々のパターンがあるのを相談に乗ってあげると、大事に至らない内に治って感謝されています。
 頭痛薬を多く服用されるお得意様には、病院での検査を受ける様に勧めています。(この方はくも膜下出血で入院されたそうです)

3 下痢し易いタイブ。この様な体質改善はどうしたら良いか。(40才 女性)

答え 普通の下痢には神経性下痢(緊張して)やアルコール性下痢(腹が冷える)がありますが、最近流行の0-157や食中毒との違いは血便が出るか出ないかです。
血便が出ていない普通の下痢には、配置薬で代表的な赤玉はら薬や正露丸があり、下痢止めとして良く効きます。
 体質改善には、お腹を冷やさない様にハラマキをする事も効果があります。又腸内細菌叢の正常な細菌バランスにする事も大切で、乳酸菌製剤を服用しても良いと思います。

4 白内障と緑内障はどう違うのですか。(65才女性)

答え 白内障は目の水晶体が濁って見え難くなる病気です。原因は良く解っていませんが、糖尿病やお年寄り等、全身の衰弱が関係していると思われます。
 日常生活に不便を感じたら手術を受けたら良いと思います。
 薬では学問的に確かに効くと世界的に認められているものはありませんが、漢方薬で八味丸が進行を抑えると言われています。
 緑内障は目全体が風船玉の様に眼内の液でふくらんでいる。その液の循環が出来なくなり眼圧が高くなる病気です。
 症状として、目が重いと感じる人、物凄く痛む人、吐いたりする人、頭痛を起こす人、瞳の大きさが右と左で違うことで解ります。
 早期診断が非常に大事で、急性の緑内障は治せます。慢性の場合は視野が狭くなったり視力が悪くなったりして視神経が栄養障害を起こして失明に至る事になります。治療が必要です。又使用してはいけない薬として、瞳を開かせる作用のある薬、胃の薬のロートエキスとか、ある種のトランキライザーとか、精神科で使う様な鬱病の薬などは禁忌です。

5 心配事があり、ストレスが溜まってくると安眠出来ない。イライラして周りの人に当たりちらし、安定剤を飲んでいるが副作用が心配だ。(60才 女性)

答え 神経症とは、不安、焦燥(イライラ感)や緊張などにより疲労感、不眠、めまい、震え、心悸昂進(心臓がドキドキする)、胃痛、下痢、便秘、といった色々な精神や身体の症状、反応が生じる病態をいいます。これら身体の症状が、更に不安や緊張といった心理状態を悪化させるという悪循環が起こることもあります。
 心身症は体の病気のうち、症状の出現や訴えの強弱が心理的要因に大きく影響されている病気を言いますが、生活環境や個人の性格が影響している場合も多くみられます。
 治療には、精神面の治療と身体の治療と並行して行われます。
 抗不安剤「マイナートランキライザー」は意識や思考面などへ与える影響が少なく、病的な不安、焦燥や緊張などに効果がある薬です。
 多少とも催眠、鎮静、筋弛緩作用があり、特に老人の場合は眠気やふらつきが生じやすいので服用する時は注意が必要です。
副作用:
1.ただちに服用を中止する・・・過敏症
2.医師と相談・・・長く薬を服用することにより薬を飲まないと不安や緊張などが強くなった場合「薬物依存」、薬の服用を急に減量したり、中止すると痙挙発作、煽妄、不眠、不安、幻覚、妄想などの禁断症状が現れることがあります。

6 血圧についての相談です、最小血圧100、最大血圧140で最小血圧が少し高く心配。
(40才 女性)

答え 高血圧について WHOの基準では、上が160以上、下が95以上であるか、このどちらかのものを高血圧症という。
 正常血圧というのは上が140以下、下は90以下を言っています。
 血圧については一日の中で変化しています。一定の条件で測る様にして下さい。
 相談の最小血圧が高いのは、末端のほうの細い動脈が収縮することで、交感神経の緊張が直接、あるいは間接に高まっていることを示しています。もう一度病院に行って調べて下さい。心配性はいけないと思います。

7 高血圧で通院中、肥満で血糖値も高い。便秘がちで気持ち良く出ない。(63才 女性)

答え 病院からの薬との相互作用も考えて、漢方便秘薬を通常より少なく服用して下さい。漢方薬服用後3日目位から効果が出てすっきり排便出来る様になったそうです。その後、3ケ月位で体重が3Kgも少なくなり、血糖値も低く体調も良いとの事でした。
 日頃の甘いお菓子の間食は一切止めて、朝夕30分位早足で歩く事を実行し、食事も見直して海草や、根菜類を多く採った上、一日にコップニ杯の牛乳をゆっくり噛様に飲む事をお勧めします。

8  足の親指の付け根付近が赤く腫れて痛み出し、医者に行ったら痛風だと言われた。痛風とはどんな病気か。(48才 男性)

答え 痛風とは血液中の尿酸という物質が多くなるために、尿酸塩になって足の親指や膝の関節に引っ掛かって炎症を起こし痛んでくる。又腎臓の糸球体という所で尿酸塩がひっかかり、どんどん溜まって結晶となり、慢性腎不全から尿毒症にまで進むこともあります。
 原因として 遺伝的に、もともと尿酸値が高くなりやすい体質と、もう一つ、肥満や暴飲暴食という環境的な要因の二つがあって、この二つが重なった人たちが高尿酸血症となり、何年かたつと痛風として発病してくる。発病のきっかけとして、酒、ストレス、激しい運動が引き金となり、男性95%、女性5%で働き盛りの成人男性に多い病気です。
 治 療  血液中の尿酸濃度を常に6mgぐらいに保つ為に、薬でコントロールします。しかし、食事で総カロリーと栄養のバランスに注意することが一番です。又痛風持ちの人は脳梗塞と心筋梗塞になる確率が大きいので、動脈硬化症にも注意しなければなりません。
 予防として  腎臓の働きを助けるものとして、高麗人参を勧めます。又高脂血症の改善に霊芝をお勧めします。

9 何となくだるく生理が不規則になり、頭痛と肩凝りがしてイライラしてくるがもう更年期か。
   (44才 女性)

答え 更年期は閉経を迎える女性であれば誰にでもきます。しかし更年期障害として症状の出る人、出ない人いろいろです。
 生理が不規則になる事でホルモンバランスが乱れて色々な症状を呈します。
 御相談の症状は更年期障害と思われます。年齢でも早い人は30代後半で閉経になる人もいます。平均では50代が普通です。
 ・下半身が冷えてのぼせるタイプ・・・ビタミンE剤や桂枝茯苓丸が良いです。
 ・全身が冷えるタイプ・・・当帰芍薬散や高麗人参も良いです。

10 中性脂肪って何?(56才 女性)

答え 動脈硬化の原因になる物として、コレステロールと共に中性脂肪も検査値が高くてはいけません。
 中性脂肪は、食事での炭水化物やアルコールの取り過ぎが、血液中の糖分となりエネルギーとして燃えきらず、肝臓で中性脂肪に変換され脂肪太りになります。
 正常なコレステロール値は230以下、中性脂肪値は170以下であれば、それほど脂肪の摂取に神経を使う必要はありません。
 中性脂肪値が高いという事は、食生活で、ご飯やうどんに偏って居る事を示します。お肉も魚も野菜もバランス良く取る事が大切です。又お薬ではビタミンのE、C、B2 の複合剤が中性脂肪値を下げる事ができます。

11 生理痛がひどく、痛み止めを飲むと胃が痛む。血が足りないのか、ふらふらする。何とか良くなる方法は無いか。(18才 女性)

答え 食べ物を偏食して居る事が貧血の原因になっています。緑黄色野菜や海草類を必ず採って、蛋白質、カルシウム、ビタミン等バランス良く食べる様にする事。
 食事から栄養分が採れない分は、総合ビタミン剤や、鉄剤を服用した方が良いので、試したら良いでしょう。
 鎮痛剤は胃を荒らしますので、何か軽く食べてから飲んで下さい。基本はしっかりと三度の食事をとる事です。スリムになる為に自分の体を傷めて仕舞っては駄目です。又、足腰を冷やすのも、痛みの原因ですから保温に気をつけて下さい。
 貧血や子宮発育不全、不妊症に高麗人参を服用しても良いでしょう。

12 右手腕の動脈が詰まって手術して貰ったが、その後経過は良好。しかし、これから健康に過ごす為に、どうすれば良いか。(60才 女性)

答え 職業病として腕を酷使したのではないですか。生活環境を考えなければいけません。動脈硬化は脳や心臓に起こると命取りになります。血栓症の予防が大切と思います。食生活での注意として、青魚や豆類、緑黄野菜を摂取するようにして下さい。
又、薬や健康食品として
  コレステロールの多い場合・・・ビタミンE剤やDHA含有製品
  中性脂肪の多い場合 ・・・・・・・ビタミンE、C、B2複合剤
  高脂血症の場合・・・・・・・・・・・霊芝、高麗人参等
これらの製品をお勧めします。

13 爪水虫と言われたが何か治療法は?(54才 男性)

答え 爪水虫では菌が爪そのものの中や爪の下の部分まで侵入しています。外用剤では薬が菌のいるところ全体に行きわたりませんので、完全治癒は期待できません。
 唯一有効な治療法は内服薬による方法です。
 内服薬としてはグリセオフルビンという薬が使われます。この薬は医師の処方箋により病院で出され、大衆薬にはありません。
 作用は、爪や皮膚に変化して行く前の段階の新しい細胞の成分と結合して広がり、新しい爪の細胞が菌に感染するのを防ぎます。そのため完全に治すには、感染している爪が、新しい感染していない爪に生え変わるまでの間、飲み続けなければいけません。足や手のどの指の爪かによって、爪の伸びる速度は違います。
 このように内服薬による治療では長期間飲み続けなければいけないので、肝臓が悪いなどの持病がある場合や服用中に過敏症などの副作用が出てしまった場合には、やむをえず別の方法による治療が行われることがあるようです。



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