野菜を食べるとこんなに良い

 「若い男女のメリット」美容とダイエットで差をつける
 健康は美容の基本です。見た目の美しさを磨くにはまず内側から、健康無くして、血色の良い肌や美しい表情は得られません。高脂肪の食べ物やチョコレートを食べただけで吹き出物がでる人がいますが、野菜はその心配のない食べ物です。ニンジンやホウレンソウといった緑黄色野菜に多く含まれるカロチンやビタミンCによる美肌効果など、野菜は美容に役立つのです。
肌に効果のある食品の一例
緑黄色野菜全般
緑黄色野菜全般
のり
のり
レモン
レモン
カロチンやビタミンCが豊富 ビタミンAと鉄分が豊富 ビタミンCが豊富
 カロチンは緑黄色野菜に多く含まれる栄養素で、体内でビタミンAに変わります。ビタミンAは皮膚や眼、呼吸器、消化器などの粘膜を維持するのに役立ちます。一方のビタミンCも毛細血管の保護や維持には欠かせない栄養素なのです。
 肥満も問題です。肥満は、多くの病気の直接的・間接的な原因になるからです。食生活を野菜中心に切り替えれば、カロリーが抑えられ、肥満の原因の一つはなくなります。また、野菜に含まれる食物繊維によって排泄が促進され、若い女性がかかりがちな便秘の予防にも効果があります。最近、アトビー性皮膚炎にかかるお子さんが増えてきました。一部の野菜にはアレルギー性のものがありますが、動物性食品に比べれば問題は少ないほうです。
「中高年の男女のメリット」仕事に精が出て、家計も助かる。
 男性はバリバリ仕事に精を出し、女性も家庭に仕事にと大切な役割を果たさなければならない、負担の重い年代です。健康は二の次になつてしまう人もいますが、この年代ほど野菜の効用に目を向けてほしいものです。
 どんな仕事でも多少のストレスはあるものです。原因は人によって違いますが、カルシウムやビタミンB1の不足が原因となることがあります。これらの栄養素に富む緑黄色野菜や大豆などの豆類をとれば、ストレス要因の一つはなくなります。
 ストレスがたまりやすい働き盛りの人は、胃腸病が多いものです。野菜には胃腸に好ましく作用するものがいろいろあります。第三章で詳しくふれますが、例えば、キャベツ、ダイコン、タマネギやヒジキなどがそうです。
胃腸に効果のある野菜の一例
タマネギ:硫化アリルが胃液の分泌を促進
キャベツ:ビタミンUが胃腸虚弱に効く
ダイコン:アミラーゼが消化を促進
ヤマイモ:アミラーゼが消化を促進
ヒ ジ キ :食物繊維が胃腸を整える
医師
 接待の多い人は、外食ばかりで栄養のバランスが崩れがちです。外食で最も不足するのは野菜です。家庭では野菜を中心にした食生活に切り替えてみるのはどうでしょうか。
 ご主人やお子さんの健康を維持するには、奥さんの役割は重大です。種々の野菜をとりいれて、美味しく、しかも手間のかからない調理を少しずつ覚えるようにしましょう。
 家族の健康的な笑顔が戻ってきて、ご自身の美容と健康にも効果があるといったら、良いことずくめではないでしょうか。
「年をとってからのメリット」健康で長寿をまっとうできる
 大病の経験がなく慢性病のない人でも、何となく調子が良くなかったり、若い頃のようにはいかないかもしれません。健康に最も関心をもつ年代といえるでしょう。
 老いるということは、体内で多くの変化が生じているのです。その一つに体内の成分が酸化されることが起因します。それを防ぐには、酸化を防ぐ成分をとることです。酸化を防ぐ栄養素としてはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがあります。ビタミンAは緑黄色野菜、ビタミンCは緑黄色野菜や淡色野菜、柑橘類、イチゴ、キウイフルーツ、ビタミンEはイモ類や種実類に多く含まれます。
 脂肪が酸化されて生じる過酸化脂質が抑えられ、老化の進行が遅くなると、病気の発生も少なくなります。野菜がガンを予防する効果があるといわれる大きな要因は、そこにあります。
ガンと動脈硬化に効く野菜の一例
緑黄色野菜全般
緑黄色野菜全般
豆類
豆類
海藻類
海藻類
ビタミンA・Cが酸化を防止
カリウムなどが血圧抑制
ビタミンEが酸化を防止、
食物繊維がコレステロールを抑える
ビタミンAが酸化を防止、カリウム、食物繊維が効果をもたらす
 ガンと並んで恐ろしい病気は、脂肪やコレステロールのとりすぎから起こる心臓病と脳卒中です。これらの病気にも野菜は効果的です。野菜は脂肪とコレステロールが少ないだけでなく、酸化を防ぐビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの効果によって、病気を予防します。
 他の病気の原因にもなる糖尿病の治療にも、野菜は効果的です。糖尿病になると、低カロリーで脂肪分の少ない食事が指導されます。野菜中心の食生活なら、この条件を満たすことができます。
 これらは最も基本的な野菜の効果です。他にも、「この物質がこの症状に効く」といった種類の研究は数多くなされています。
 基本的なことですが、病気はなる前に予防するのがベストです。なつてからでは遅いですから、出来るだけ早い年代に改めたほうがいいでしょう。
野菜は万病に効き、幅広い効果がある。
老化の防止やガン予防 野菜を用いた健康法を数多く見かけます。一つの野菜に注目したり、野菜の効果が無限であるかのように説いているものもありますが、本来食べ物は病気を予防するためのものです。
 最低限いえることは、長い間、バランスよく野菜を食べ続けていれば、病気の発生が少なくなるということです。また、腹痛や風邪など軽い症状については、症状の改善にある程度の効果を期待できます。野菜の効果を期待するなら、老化の防止やガン予防など、長期的で総合的な効き目にも注目することです。





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