食生活と栄養Ⅱ(上手にダイエット)

①カロリー摂取過多は成人病への近道
 よく“水を飲んでも太る”という人がいますが、本当は“ほとんど水以外のたべものは食べすぎれば太る”と解釈したはうが正しいのです。
 野菜でも果物でも、食べたものは全て体内でエネルギーに変わります。こうしたエネルギーは食品ごとにカロリーという単位で表されます。
『食べ過ぎて体に必要な量より多く取り続けると肥満になる』
余ったエネルギーが中性脂肪となって体内、特に皮膚の下に蓄積されるのです。油断大敵で、気を抜くと、内臓にまで蓄積されて、さまざまな成人病を引き起こす誘因になります。食べたものの総カロリーが使ったエネルギー量より多いと、余った分は体に蓄えられていきます。
 つまり、食べすぎを続けているとブクブクと太りだします。今まで運動していた人が急にやめると、食べる量は変わらなくても、動き回る量が減った分、エネルギー過剰で太り始めます。
 余った脂肪は、皮下脂肪となって蓄えられますが、度を越すと、疲れやすくなったり、美容効果が落ちるだけでなく、内臓器官にまで弊害が起こります。
 特に血管内や心臓、肝臓などに脂肪がたまりますと、高脂血症、動脈硬化、心筋梗塞、脂肪肝などを誘発し、糖尿病や高血圧などの悪化をまねきます。
 これらを予防するために、カロリー過多にならないように、毎日の食事に気を配る一方、積極的に体を動かすことが大切です。
 必要なエネルギー量は、一日の運動量や年齢、身長などによって異なりますが、健康を維持するためには、たとえ減量中でも栄養のバランスを崩さないようにすることが鉄則です。
②上手にダイエツト、知って得するカロリー量
自分がふだん食べているものが、どの位のカロリーなのか1日分をチェックしてみてください。
忘れないでください「調理に使った油のカロリー」のチェック(油大さじ1杯で1(100キロカロリーを目安に。)
自分の年齢カロリー必要量を知っておくこと。(身長の高い人、スポーツの量の多い人は多目のカロリーが必要です。)
太ってしまっている人は、いつも食べている食事カロリーを八分目までに減らしてみて下さい。
減量を成功させるコツは、いきなり実行不可能な目標は立てないこと。(減量してどういう自分になりたいかイメージすること。)
目的意識をはっきり持ち、健康的で美しい体作りを目ざすことが大切です。
減量中はできるだけ自分自身で食事を作るようにしましょう。(食事量、食材、調理法が選択できます。)
同じ食材を使っても調理方法でカロリーを減らすことができる。(蒸す煮る網焼きなどにし、余分な油を除くことが大事。)
食物繊維の多い野菜やノンカロリーの食品を多く取り、満腹感を得る。(美容や健康に欠かせないビタミン、ミネラル類を取ること。)
減量中は魚や肉などに多く含まれているタンパク質、乳製品や大豆製品からも良質のタンパク質を摂るようにします。
外食はできるなら和定食が良いでしょう。(カロリー、栄養バランス両方の面で無難です。)
③太った体を作ったのは自分

 やめたい太らせる行動 10項目

(1)朝食を抜いている。
(2)お昼はいつも高カロリーの外食。
(3)夜はいつも食べすぎる。
(4)寝る時間近くに食事する。
(5)満腹なのに食べてしまう。
(6)間食したり、だらだら食べる。
(7)よくかまないで食べる。
(8)ストレスからつい食べすぎる。
(9)歩かないで、階段も避けるし、近くでも車を使う。
(10)座りっぱなしで、くつろぎっぱなし。
悪循環とは…
   下矢印
 ・食べすぎる
   下矢印
 ・太る
 ・疲れやすい
   下矢印
 ・運動不足
   下矢印
・ますます余分な
 脂肪が増える
   下矢印
太りやすい体になる

上記の3つ以上あてはまる人は、肥満になる危険信号です。よく解っていても、ついつい繰り返してしまう太らせ行動です。
 十分にチェックして、心を入れかえて、食べたもののエネルギーを必要以上に、体に蓄えるような行動から1日も早く脱却しましょう‥・。





inserted by FC2 system