体の水はけを良くする

人間の体の半分以上は水分。

 私たちの体は、じつに多くの水分で占められており、一般的には成人男性で体重の約60%、女性では約55%が水分です。女性の方がやや少ないのは皮下脂肪が多い分、男性よりも水分の割合が少ないからです。
 同じ成人でも太っている人とやせている人では皮下脂肪の分だけ、水分量が違ってきます。肥満型の人は水分量が少なく50%くらいですが、やせている人は比較的水分の割合が多くなります。
 水分が体に果たす役割は、
① 体の代謝を助ける
② 酸素や栄養分を運ぶ
③ 不要になった成分を排泄する
④ 体温を調節する
⑤ 体液を調節する
 などがあります。

l日1.2㍑の水分補給。

 私たちが普通に生活をしていて体から失われる水分は2.5㍑です。
 意識せずに吐く息や汗などで体外に出ていく分が1㍑、尿によって1.5㍑が排泄されます。そのため、食事なども含めて一日2.5㍑の水分補給が必要となります。
 食事でとれる水分は1㍑ほど、体内での栄養素から生じる水分0.3㍑で2.5㍑からこの分を引いた約1.2㍑の水分を水やお茶などで補えばいいのです。
 1.2㍑が多いように感じるかもしれませんが、飲むのは水だけではなく、麦茶や緑茶、紅茶、コーヒーなどでもよいので、一日のうち6~7回に分けて、飲むと良いでしょう。飲むときに一度にガブ飲みせず、ゆっくり飲むのがコツです。

魔の時間帯

魔の時間帯 40歳以上の人が水分補給しないと怖いのが、水分不足で血液が固まりやすくなり、血栓(血の固まり)ができ、心筋梗塞や脳梗塞などの発作を起こすことです。
 寝ている間は水分補給ができない上、コップ一杯以上もの量の汗をかいて、なおかつ呼吸でも水分を失います。起床後三時間は「魔の時間帯」 といわれるのですが、これは起床時の血液が粘っこい状態で運動などをすると心筋梗塞や脳梗塞が多発し命取りになるからです。そのため、朝の起床時にコップ一杯の水を飲むようにしましょう。
>水を飲んで

水を飲んで細胞の老廃物や毒素を排出する

 人間の体の大部分は水でできていて、60兆もの細胞は内も外も水分で満たされています。
 血液は体のすみずみまで行き着くと、濾過されて組織液となり、細胞組織の間に入り込んでゆきます。
 この組織液によって栄養物は運ばれ、周辺の細胞に吸収され、その代わりに、細胞の老廃物が水と一緒に送り出されます。
 ですから、水を飲まないと老廃物が排出されず、体の水はけも悪くなります。
 体の水はけが悪くなると、ガンになる危険性が高い。
 通常、ガン細胞を食い殺すナチュラルキラー細胞(白血球の一種)が体内にいるのですが、白血球、赤血球などが毛細血管までたどり着けないと、ガン細胞を攻撃することができません。そのため、ガン細胞が増えてしまい進行性ガンになるのです。
水はけ度チェック





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