乳癌の自己検診

乳癌の自己検診  食生活や暮らしの洋風化に伴って、最近、日本でも乳癌になる患者さんが増加しています。しかし、乳癌は体の表面にできる癌であり、乳房に『しこり』ができるため、自分自身でも見つけやすいものです。乳癌は早期発見して適切な治療さえ受ければ、ほとんど100%治ります。そのためにも、ふだんの生活の中から注意をし、小さいうちに自分で見つける『自己検診』が大切です。

自己検診の方法

 自己検診をする日を決めます。生理後四日~一週間目くらいが適しています。生理のない人は、毎月の一定の日(例えば、月頭の一日)を決めておきます。
 お風呂にでも入ったときに鏡の前に立ち、乳房の形を見ます。
・乳頭の位置が左右ずれていないか
・乳房内にえくぼのようなひきつれがないか
・乳頭に治りにくい湿疹がないか
鏡で形を確認 おむけに寝て、しこりの有無を調べます。
 左右の乳首を軽くつまんでみます。
  血液、あるいは黄色い分泌物が出ないかどうか確認する。
 脇の下と鎖骨の上をさわってみて、リンパ腺に触れないか確認する。
 以上で自己検診は終わりです。何もなければ異常なし。乳癌の予防の為に毎月行いましょう。
鏡で形を確認

乳癌のしこりについて

 正常な細胞が何らかのきっかけにより異常に増殖したものが、癌細胞です。乳房の中の正常な細胞が癌化していくとその部分が膨らんできてしこりになります。このしこりは痛みがなく気がつきにくいため、自己検診による早期発見が大切です。
 しかし、しこりがあるからといって、必ずしも乳癌であるとは限りません。本当に乳癌であることは少ないので安心して専門医に相談してみてください。

乳癌とまぎらわしい乳腺症

 乳腺の病気の中で最も多い病気が乳腺症で、性ホルモンであるエストロゲンの分泌異常によるものです。
 35~45歳くらいの中年女性に多く発生します。
 乳癌とまぎらわしく、乳房に大小さまざまなしこりができるため乳癌と間違えやすいのです。また、乳癌と合併して発生することもあるので注意が必要です。

乳癌について

 乳癌は40歳代の女性に多くみられ、なりやすいタイプは未婚であることや出産や授乳経験が少ないこと、初産年齢が高いこと、高脂肪、高たんばくの肉食中心であること、肥満ぎみ、母親や姉妹が乳癌にかかっていることなどがあげられます。
 それとすでに乳腺症にかかったことのある人は要注意です。
      乳がんのできやすい場所




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