検査は病気早期発見の決め手

●異常を感じたらすぐ病院へ

 「最近どうも疲れる」あるいは 「めまいがする」 「食欲がない」などと感じつつも「気のせいだろう」 「仕事が忙しすぎるからなあ」と、病気以外の原因による心身の不調と考えて、病院できちんとした検査を受けない人が多くなっています。
hospital ジワジワと症状が進行して、ハッと気がついた時にはとり返しがつきません。こうした病気が、初期の段階で痛みなどの自覚症状をともなわないことが多いのです。ですから、医師も手を焼くほどに悪化させてから病院を訪れる人も少なくないのです。
 残念なのはこうした手を焼かせられる病気の多くが、初期のうちだったらなんとでもなつたものであることが多いのです。
 「早期発見さえしておけば」 と後になって言わないためにも検査は必要ですね。

●多くの人が病気に気づかずにいる

 10人に1人は定期健診でなんらかの異常があると言われています。実際にはもっと多いことが予想されます。というのは、定期健診を受けるのは主として企業などに勤めている人で、自由業、個人経営、主婦などの人はよほど健康に関心をはらっていない限り、定期的な健診を受けることはまれだからです。
救急車 一般的に、企業などでの定期健診は血圧、レントゲン、尿検査などの基本的な検査であることが多いです。
 肝硬変なら肝機能検査というように、特定の病気に的を絞った専門的な検査ではないのです。それでも10人に1人は何らかの異常が発見されます。これが病院での専門的な検査だったら疾病発見率はもっと高まるでしょう。

●検査を病気予防に活用する

 最近、検査にはもう一歩進めた積極的な役割を担わせるべきではないか、という考えが強まっています。その役割とは、検査を病気の予防に役立てることです。病気の予防について最近のマスコミなどで、「現代社会は病気とはいえないが健康ともいえない『半健康』な人が多い時代。」というような表現がされているようです。たしかに、半健康という表現は正しいのです。というのは現代の私たち日本人はあまりにも非健康的な環境につつまれて生活しているからです。
  検査を病気予防に活用

●半健康は病人までわずか一歩

 わが国の食卓は欧米なみに動物性タンパク質や油脂類をふんだんにとり入れた食事になってきましたが、気がつくと栄養過剰というか肥満が大きな社会問題になりました。栄養過剰が成人病を誘発するということは、あらためていうまでもありませんが、それだけではありません。
 生活が便利すぎて体を動かす機会が減り運動不足になったり、昼と夜をとりちがえたような生活リズムや、ストレスの過多など健康を蝕むような要因が多すぎます。
 だからこそ、病気ではない健康ともいえない半健康な人が増えているのです。 この半健康から脱しょうと努力を積み重ねる人はというと、その数はき半健康は病人までわずか一歩わめて限定されてしまいます。これまでの食習慣や生活習慣をかえるのは大変難しいと思われます。
 そこで、検査の登場ですね。
 みなさんも健康診断の検査をもっと活用することを考えるべきではないでしょうか。




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