女ならやっぱり気になるこの症状

 髪に必要な栄養分が不足したり、栄養分が髪の毛の根もとまでゆき渡らないと、パサついたり、枝毛ができたり抜けたりなどのトラブルがおこります。
 髪の成分は、硫黄分を含んだたんばく質で、これは美しい髪をつくるには欠かせない栄養素です。またカルシウムも髪につやを与える働きをします。さらに髪の新陳代謝を促すビタミンB群、髪の発育やメラニン色素の合成に必要なヨードや亜鉛などのミネラルをとることも忘れてはなりません。
 これらの養分を髪の毛の根もとまで運ぶのが血液です。血液が頭の皮膚にまんべんなくゆき渡らなくてはなりません。ところが頭の皮膚を通る血管は、非常にかたく緊張している帽状腱膜を貫いてくるため、血行が悪くなりがちです。血行をよくするには、リノール酸やビタミンEを十分にとることも必要になります。
 最近、若い人でも白髪になる人や脱毛をおこす人がふえていますが、これは精神的ストレスも大きく原因しています。悩んでいる人は、まず ストレスを解消するよう努力しなければなりません。
美しい髪を守るには‥‥‥
 さきほども述べたように、髪の毛を健やかに保つには、頭の皮膚の血行をよくして、頭皮をつねに清潔に保つことが大切です。
 よごれた頭皮は細菌の温床となり、髪にトラブルをおこす原因となります。そのため洗髪は欠かせません。ただし髪を傷めないために、シャンプーは、なるべく天然の植物樹脂からとった、弱酸性タイブのものを選ぶとよいでしょう。
 ブラッシングも重要です。ブラッシングは頭皮を刺激して、血行をよくします。時間をかけて、ていねいに行います。ただし質のわるいブラシでは、髪の毛を傷めてしまうので、動物の毛を使った、かためのブラシが理想的です。
 髪によいとされている食べ物では、黒ごまや海藻があげられます。良質なたんばく質が豊富で、ビタミンEを含むリノール酸、カルシウム、ビタミンB1・B2、鉄、リンなどをたっぷり含んでいます。これらの栄養分は、新陳代謝を活発にし、毛細血管の血行をよくして、髪の根もとまで必要な栄養素を運んでくれるのです。
 最近では黒ごまを含んだ食品がでております。ペースト状の黒ごまはパンに塗るなどしてとるようにしましょう。
髪のトラブル髪のトラブル
髪につやがない、よく抜ける、フケが多い
野菜や果物、レバーなどビタミンAを多くとり、またビタミンB群も必要です。
早白髪
早白髪は一般的に長い間にわたり情緒的ストレスにあったことを示すといわれています。ビタミンB群 CE、パントテン酸、パラアミノ安息香酸も予防に効果的です。
円形脱毛症
ストレスがよくないのかもしれません。小さなことにくよくよせず、明るく過ごしましょう。ビタミンC、Eをとり、ビタミンB群を全てとります。できてしまっても絶対気にしないことです。女性の場合、髪の長さでごまかせるので忘れること。

皮膚のトラブル
●日焼け
 どタミンCをたっぷりとります。またどタミンEが含まれたクリームなどを塗るのもよいですが、日焼けしすぎないように心がけましょう。
ちょっとした打ち身などで、すぐ青あざになる
 毛細血管を強くする必要があります。ビタミンCとビタミンPをたくさんとりましょう。またカルシウムの摂取量をふやします。(ビタミンPは体内でビタミンCの吸収を助け、酸化から守る働きがあります。ビタミンPを含む食品は、みかん・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類のほか、さくらんぼ・あんず・そばなどに含まれます。)
●にきびができやすい
 ビタミンB2・B6、β-カロチン、亜鉛、アシドフィルス菌、シスチン、ビタミンC、食物繊維などがよいといわれます。また、にきびができている場合は、ヨウ素は症状を悪化させるともいわれています。
●肌が乾燥する
 どタミンB2・B6・E・A・Cが有効だといわれます。動物性タンパク質食品も欠かせません。
●かゆみがある
 ビタミンC・B群をとります。
●あせもを治すには
 ビタミンCを多くとるとよいといわれます。
●眉毛、鼻、口のまわりの皮膚がかさかさしてとれる
 ビタミンB2・B6などが不足していると出る症状です。ビタミンB群をとるようにしましょう。
●やけどには
 亜鉛、ビタミンE・C・Pが有効です。
●いぼができる
 ビタミンE・C・Pの摂取を多くしましょう。(ビタミンEは体内で過酸化脂質を分解し細胞膜、生体膜を活性酸素から守ります。老化をおくらせる働きもあります。ビタミンEを含む食品はナッツ類や種実からとった植物柚に豊富に含まれています。)

 毛穴が開いて肌にきめこまやかさがなくなったり、肌がガサガサしてあれた状態になつた場合、このような肌のトラブルは、乾性肌の人にも脂性肌の人にもおこります。
 原因は、化粧品かぶれによる場合もありますが、ホルモンの分泌異常も大きな関係があります。
 皮脂の分泌をおさえるのは女性ホルモン、逆に促進させるのは男性ホルモンです。そのためこのバランスがくずれると肌があれるのです。特に女性の場合、月経や更年期障害によってホルモンの異常がおこりやすくなっています。
 また、ちょっとした体の異常も、すぐ肌に影響を及ぼします。特に女性に多い便秘は大敵です。本来排泄されるべき有害物質が腸で吸収され、それが汗腺や皮脂腺から分泌されることになるのです。
 肌は体の具合を鏡のように反映します。肌を美しく保つには、まず全身が健康でなくてはいけません。そのためにはかたよらない食生活を心がけることです。特にたんばく質やビタミンは肌には大変大切な栄養素です。これらを毎日バランスよくとるようにしましょう。
ガサガサになってしまった肌にはごま
 現代栄養学の立場からも、ごまはリノール酸やビタミンEを多く含んでおり、末梢血管障害を改善して、肌をなめらかにする作用があることが認められています。肌が乾燥してガサガサした人は、ぜひとりたい食べ物です。
 中国では、ごまだんごを作って食べたり、女性たちはごまをついたものにハチミツを加えて飲んだり美肌のために好んでごまを食べたりします。
喫煙する女性がふえていますが…
たばこと肌の関係
 たばこに含まれているニコチンは、毛細血管を収縮させるだけでなく、毛細血管への酸素供給も減少させます。その結果、血行がわるくなるため肌のつやは損なわれ、肌あれをおこします。
 また、たばこは肌に必要な栄養補給もさまたげます。これはニコチンやタールが胃粘膜を刺激して、食べものの消化吸収をわるくし、食欲を低下させてしまうからです。さらに喫煙は大量のビタミンCをも奪ってしまいます。
 たばこを一本吸うとビタミンCが25mg消耗するといわれます。喫煙者の血液中のビタミンC濃度が低いことは明らかです。健康のためにも、美肌のためにも禁煙がのぞましいと思います。美肌
美肌づくりに砂糖のとりすきは禁物
 砂糖のとりすぎは、肌あれをさらに悪化させますから要注意です。甘いお菓子はひかえたほうが無難です。(チョコレートやピーナツなど)また、タケノコなどのあくの強い食品やもちを食べすぎると、にきびや吹き出ものができたりしますが、これは体内の新陳代謝が過剰になるため、おこるのです。そのほか香辛料のとりすぎも肌には大敵です。注意しましょう。

イヤなニキビ
つぶすのは絶対ダメ.洗顔をまめにし、脂質と糖質の多食、便秘に気をつけて

にきぴの位置と原因
    にきぴの位置と原因
 にきびは、思春期にホルモン分泌の状態が大きく変化し、男性ホルモンの分泌が盛んになることからおこるものです。男性ホルモンは皮脂の分泌を盛んにするはたらきがあるため、この時期、毛穴の根もとにある皮脂腺から、皮脂がどんどん分泌されます。これが過剰になると、毛穴の途中に皮脂がつまりやすくなってしまうのです。そこに細菌がついて炎症をおこし、にきびになります。
 またこれに加えて、睡眠不足、脂質や糖質の多食、便秘やストレスなどがあれば、さらに、にきびをまねく結果になります。そのほか遺伝的体質も大きく影響しています。
 治療は、ふさがれた毛孔を開くために、硫黄を含んだ塗り薬をはじめ、抗生物質やサルフア剤の内服がありますが、食事の改善によってもかなりよくなります。
 にきびが化膿してしまったら、医師の診断を受けましょう。
にきびを悪化させてはダメ
 まず顔をいつも清潔に保つこと。ふさがった毛孔を開くのに洗顔は欠かせません。少なくとも朝晩2回は、刺激の少ないせっけんで洗うことが大切です。このとき、体温よりやや高めのお湯 (お風呂のお湯と同程度)で洗うのがコツです。冷水では皮脂が固まってしまうので気をつけます。また髪の毛が顔にかからないようにしましょう。枕カバーもいつも清潔なものを使いましょう。
 さらに、にきびが気になっても、指でいじったり、つぶしたりしてはいけません。細菌感染する場合があるからです。
 食事は、便秘にならないように食物繊維をたっぷりとりましょう。そして毎日、睡眠は十分にとることも大切です。
にきびにハトムギ効果あり
 昔からハトムギはイボとりの妙薬といわれてきました。これはハトムギに新陳代謝促進作用があるほか、コイクノライドという成分が腫瘍組織に効くためです。またハトムギには便秘を解消するはたらきもあります。これらの効能は、にきびにとても効果があります。ハトムギ茶を飲むとよいでしう。
 ハトムギ茶は、ハトムギ20~30gを軽く焦がし、500~600mlの水で20~30分煎じ、こして飲みます。
薬草風呂薬草風呂でツルツル美肌
 美肌づくりの特効薬ともいえるハトムギは、お風呂に入れても効果抜群です。ハトムギの殻はかたいので浴槽に入れる前に、50gをカップ5の水で30分ほど煎じ、これをお湯に入れてお風呂に入ります。
 みかん湯も効果的です。みかんの皮のペクチン質という成分に、肌をなめらかにする作用があります。
 桃の葉湯は肌荒れを防ぐ効用があります。あせもや湿疹などの症状にも効果的です。




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