インフルエンザの予防と対策

インフルエンザはかぜと同じ?

 インフルエンザは高熱、全身のだるさや筋肉、関節の痛みを伴う、明らかにかぜより重い病気です。高齢者では肺炎、小児では熱性けいれんのきっかけになつたり、脳炎・脳症などの重い合併症を伴うことがあります。

インフルエンザに効く薬はある?

インフルエンザ インフルエンザウイルスに効果のある薬剤が最近相次いで開発されました。ところで発熱は体がウイルスと戦っている証でもあり、強力な解熱剤を多く使用して、とにかく熱だけを下げようとするような使い方は禁物です。またアスピリンは、ライ症候群という重篤な疾患を、小児に引き起こす可能性があるので、使用してはいけません。

インフルエンザの予防

 うがい・マスク・手洗いは昔からよくいわれている予防法ですが、その効果は限られています。科学的な方法として世界的に認められているものは、インフルエンザワクチンです。
 インフルエンザワクチンには、はしかワクチンのように、発病をほぼ確実に阻止するほどの効果は期待できませんが、高熱などの症状を軽くし、合併症による死亡を減らすことができます。インフルエンザワクチンによる重い副作用の発生は、100万接種あたり1件弱で、広く使われているほかのワクチンに比べ、やや少ない程度です。高齢者へのワクチン接種を、積極的に勧める方針が、現在検討されています。インフルエンザによって重症化が予想される人に対して、ワクチンは積極的に勧められる予防方法です。




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