いぼ痔・切れ痔・痔瘻

痔  一般的な病気である痔は、肛門疾患のうち、痔核・裂肛・痔瘻の3つの病気の総称です。痔核が最も多く、一般的に痔という場合はこれをさすことが多いようです。
 痔核 (いぽ痔)
 肛門周辺の細かな血管の血行が悪くなり瘤状になったものです。
 裂肛 (切れ痔)瘻瘻
 硬い便や下痢便で肛門粘膜が傷ついた状態をいいます。
 痔瘻
 肛門の化膿性炎症が原因で起こる慢性炎症です。

痔核の症状と治療

 痛み・出血・脱肛が主な症状で、便秘・下痢・飲酒・刺激物の摂取などで痔核の血液の流れが悪くなり、炎症が起こり痛みがでます。
 痔核の本体は静脈瘤なので傷がつくと出血が起こります。排便時の出血が最も多くみられ、慢性的になると痔核が肛門の外に顔を出し、しだいに脱肛といわれる状態になります。
 痔核の治療は専用の坐薬、軟膏の使用と肛門衛生を心がけます。
 しかし、炎症が強く治療の効果がうすかったり、出血が多く貧血を起こす心配がある場合や、脱肛が著しく不快感を伴う場合には手術をする必要があります。

裂肛の症状と治療

 裂肛は肛門に発生した亀裂、潰瘍の総称で、俗に切れ痔、裂け痔ともいわれます。
 慢性便秘の人によくみられ、排便のたびに紙につく程度のわずかな出血がみられます。排便中は激しい痛みがあり、その痛みは長く続きます。
 硬い便であることが多いので、治療はまず便秘を解消することです。軽い下剤の投与と痔核に用いるのと同様の坐薬、軟膏を使用します。
 しかし、症状がとれない、慢性化して肛門の狭窄をきたすなどのものには肛門を拡張する手術が必要です。
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◆痔瘻の症状と治療

 痔瘻は、肛門の周囲にできるおできが原因となり、それが慢性化することにょって起こります。肛門部がズキズキ痛む、赤く腫れあがる、硬いしこりをつくるなど症状があります。痔瘻の治療は手術で、痔瘻のトンネルを取り除いてしまうか、切開して開放するなどの方法をとります。




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