歯周病「歯槽膿漏」

 歯周病は、歯の根の部分の慢性炎症で、歯ぐきから膿が漏れでることからこの名前になりました。この病気は、アゴの骨を溶かす為に骨が少なくなってその為歯がぐらぐらし、最後は歯が自然に抜け落ちてしまいます。痛みがほとんどないまま進行していくので気がつけば歯がぐらぐらになつていたなんてことになるのです。初期の症状は、歯ぐきを軽くこするだけで膿や血がでます。そして、口臭がきつくなり歯がぐらぐら動くようになります。
 原因は、歯の周囲に付着したプラーク 〔歯垢〕 の中のブドウ球菌や連鎖球菌などが産生した起炎物質が原因となってひきおこされる慢性の炎症であります。プラーク 〔歯垢〕を生じさせない、こまめに除去していれば、口の中の疾患はほとんど防げるといえるでしょう。歯の表面の乳白色のネバネバしているもの、これはほとんどが細菌で1g中に約1億匹もの細菌がいるといわれ、この歯垢をとらないで放っておくと硬くなり歯にくつつくことになります。これが歯石です。これにも細菌が多くいますが表面に歯垢がつきやすくなりどんどん増えもす。細菌は、毒素を出し骨をとかします。
 ですから、歯周病にならないためには、正しい歯磨き法を身につけることです。ついてしまった歯石は、歯医者さんに取ってもらいます。その際、自分自身にあった歯磨きの方法を指導してもらいます。
 食べたら磨くこの習慣を身につけ正しい磨き方で歯を守りましょう。
 どんなに、おいしいごちそうでも「噛む」という行為がなくては、味わえず、栄養素を体の中にとり入れることもできません。健康的で栄養のバランスがよい食生活を送る為には、歯の支えがあって初めて話になるものです。80才になっても自分の歯を20本はもっていたいものです。

《歯の磨き方》

 歯の磨き方は、ローリング法・スクラフ法・バス法・フォーズン法などがあり、歯ブラシを歯肉にあて、回転させながら磨くのをローリング法、歯ブラシと歯を直角にあて2~3ミリの幅で小刻みにうごかして磨くのをスウラフ法、歯ブラシの毛先が歯軸に45度に当たるような角度にし、歯と歯肉との隙間の中に歯ブラシを入れて磨くのをバス法歯の表面を円を描くように磨くのをフォーズン法といいます。

健康で強い歯の為に必要な栄養素

 歯の硬組織の気質には、たんぱく質が不可欠!肉・魚・たまご・大豆・乳製品をとります。気質の外側は、リンとカルシウムを含む物質でコーティングされ、ビタミンDで調整を行っています。ビタミンDは、鮭、干しいたけなどから摂取します。エナメル質は、体の中で一番硬い組織ということは、皆さんよくご存じでしょう。この土台を形成するのにビタミンAが必要です。レバー・ほうれん草・人参・バター・卵などから摂取します。象牙質を形成するためには、ビタミンCが必要となります。ピーマン・いちご・ブロッコリー・小松菜・オレンジ・きゃべつなどの食品から摂取します。




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