転用薬(スイッチOTC)とは

スイッチOTCとは

スイッチOTC これまで医療用として承認されてきた医薬品のなかから、薬効・安全性がきちんと評価されてきたものを選び、一般医薬品として医師の処方せんによらずに使用できるように転用したものをいいます。
 OTC薬とは、英語で大衆薬を示す「オーバー・ザ・カウンター・ドラッグ」の頭文字に由来し、薬局のカウンター越しに薬剤師の指示によって購入される医薬品のことです。

どのようなものがあるか

1980年から今年の一月までに、わが国で承認されたスイッチOTCの数は95品目、新承認一般用医薬品総数の42.9%に上ります。主なものとしては、消炎鎮痛薬イブプロフエン、胃腸薬H2ブロッカー、抗アレルギー薬メキタジンのほか、外用薬としての消炎鎮痛薬インドメタシン、水虫治療に使われる寄生性皮膚病薬スルコナゾール、ビフォナゾールなど、消炎と痒み止めに使われるプレドニゾロンなどがあります。

使用上の注意

 これまでOTC薬には薬効と同時に広い安全性が求められ、使用法が簡単で、決まりを守れば副作用もほとんどなく、自分で病気の治療に役立てられるとされてきました。しかし、スイッチOTCには、これまでにない 《切れ味のよい》薬効が期待できる代わりに、使用法を誤ると副作用が発現する可能性もあります。購入にあたっては、症状への適合、服用時の注意、副作用の見分け方などについて、薬剤師とよく相談し、慎重に使用することが必要です。




inserted by FC2 system