ビジネスマンが抱える心の病

 異動して6ヵ月目の頃、仕事にミスが生じ、そのことを上司から指摘されました。移動後ずっと充実感がなく自信を持てなかったAさんには、上司からの指摘が追い打ちになり、職場のことを考えて寝つけなくなったり、通勤電車の中で腹痛を起こしたりしました。ストレスに気づき、ストレス解消のためにジョギングをはじめましたが効果はありません。上司に胸の内を打ち明けようと思いましたが、それをためらってしまいました。
 不眠と腹痛が強まり、食欲もなく、気分も重くなつたため病院に行ったところ、過敏性腸症候群の診断書が出て、2週間の休養を指示されました。職場に診断書を提出したところ、上司が心配して話をよく聞いてくれ、仕事についてもいろいろ助言をしてくれました。上司の助言はAさん気分を軽くしました。Aさんは、2週間の休養でほぼ元気をとり戻して出勤をはじめ、その後は順調な生活を送っています。
 Aさんの場合、移動による仕事の変化がストレッサーとなり長期のストレスと病気を体験しましたが、個人的なストレス解消法 (ジョギング) では不十分で、職場組織の対応が加わってやっと解消されました。
◆職場におけるストレス要因
 ①交通の便、労働時間帯、作業環境などの職場全体にかかわるもの、②仕事の難易度、仕事量、役割など職務にかかわるもの、③昇進試験、昇給・昇進の遅れなどにかかわるもの、④上司、同僚、部下との関係など人間関係にかかわるもの、⑤異動、などがストレスの要因として注目されます。
ストレス解消法◆ストレス解消法
 第1は個人が行うストレス解消法で、①運動、お喋り、適度の飲酒などによる発散、②旅行などの気分転換、③リラクゼーション、ヨガ、気巧など、④仕事や人間関係の面で自分の能力を知る、⑤考え方の変更など自己改革、⑥カウンセリングや適切な治療薬の服用、などがあります。
 第2は職場組織としてのストレス対策です。友人・上司などとのよい人間関係、相談室、電話相談の設置などの職場における組織的対応です。職場でのストレス解消にはこれら2つを組み合わせながら用いることになります。
ストレスに対して抵抗力をつける
 ストレスに対抗するピタミンとしての代表者であるピタミンCうまくとりながら抵抗力をアップさせようイライラや怒りの気持ち、精神的不安、暑さ、寒さ、痛みなどの肉体的な不快感などがストレスのもとになっていることがあります。
 ストレスを感じると脳からアドレナリンという物質を出しストレスに対抗しようとします。そのときにピタミンCの消耗が多くなります。だから、ビタミンCをしっかりとり抵抗力をアップさせましょう。
 ビタミンCはその他、身体にとって大切な役割をしています。





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