加齢と精神機能

 精神機能とは、記憶、知能、判断など神経中枢の綜合的な働きのことです。記憶力のうち、新しいことを覚え込む(記銘力)や少し前のことを記憶する(短期記憶)は、加齢とともに低下しますが、昔の記憶(長期記憶)は保たれております。記憶したことを思い出す追想には時間がかかるようになりますが、個人的な過去の出来事を思い出す回想という能力は加齢による影響は少ないようです。また、新たな学習力や問題解決のための能力は壮年期を過ぎると衰えますが、既に持っている経験や知識に基づく情報処理能力は加齢による影響が少なく、むしろ年月を重ねるごとに充実する能力であるといわれています。
 (要旨 日本薬剤師会雑誌Vo1.54より)






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