鼻の話・空気は鼻の中で温度と湿度が保たれる

 鼻は『鼻腔』という比較的単純な空洞のように思われていますが、実はいろいろな機能を持っています。一番の機能は、空気を鼻で吸い込むと、加温と加湿をします。例えばスキー場などで0度ぐらいの気温で非常に冷たい空気を吸ったとしても、のどを通過するときの温度は34~35度になつているのです。
 空気は鼻の穴から入ってのどの方へ流れていきます。ここで加温・加湿されますが、鼻腔の中は粘膜があり、その粘膜は毛細血管がかなり多く張り巡らされていて、ちょうど車のラジエターのようになっています。ですから0度の温度でもそこを通過するときには一気に34度になるのです。また、ほとんど乾いている空気も鼻腔の中では70%くらいの湿度になります。




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