5 医薬品の相互作用について

1 医者から貰った薬の種類が多すぎて心配。(多くの人より)

答え  医者で出す薬は1剤1成分の為、種類が多くなります。
 例えば、風邪を引いて、熱、せき、鼻水、のどに炎症がみられる場合、医者は解熱鎮痛剤、咳止め、抗炎症剤、抗生物質、さらに胃腸障害を考え胃腸薬を服用させることがあります。上記で5種類の薬が出ることになりますが、一般薬(薬局、配置薬)では、上記5種類の薬が1回分として1包、又は1カセルに配合されています。医者から貰った薬が多すぎて心配する事はありません。
 又、高血圧や慢性病で多くの薬が出ている時は、医者に何の薬かよく聞いて加減して貰って下さい。

2 一般の消化剤(制酸剤)と熊胆円との併用は?(40才 男性)

答え 胃の薬は、それぞれ症状に合わせて作られています。例えば、胃酸過多には制酸剤、胃痛や胃炎には漢方胃腸薬、消化不良や胃もたれには消化酵素や熊胆製剤をお勧めします。又、複数の症状に合わせて複合胃腸薬もあります。症状に合わせ、選んで服用して下さい。

3 鎮痛薬と胃腸薬の併用は?    (50才 男性)

答え  解熱鎮痛薬には胃腸障害を招くことが多いので、併用する事により、この副作用を防ぐ事ができます。

4 医者より咳止め薬を貰っているが効かないので、配置の咳止め薬を併用してもいいか?
   (55才女性)

答え  医者より貰った薬の成分が解らないときは、併用は避けて下さい。又、同時服用でなく4時間以上間隔をあけて服用してみて、効果をためしてみて下さい。
 尚、咳止め薬と風邪薬、葛根湯、小青竜湯とは同時服用は避けて下さい。エフェドリンの取り過ぎになり、副作用が心配されます。

5 風邪薬とドリンク剤(ビタミン剤)の併用は効果があるか?(45才 男性)

答え 風邪を引くということは、体力の低下、免疫力の低下により、ウイルスに負けることですから、その低下した体力、免疫力を助けて回復させるには、ドリンク剤(ビタミン剤)の併用は効果的なことと考えられます。

6 風邪薬と六神丸の併用は?    (55才 男性)

答え  六神丸には炎症を抑える成分も含まれていますので、風邪薬との併用は効果的です。

7 病院よりニトログリセリンを貰っているが、健食のクロレラ、カルシウム、ビタミンE、C、と併用してもいいか?(70才 男性)

答え  ニトログリセリンは狭心症の薬です。健康保持に健食を服用されるのは、心配ありません。

8 心臓病で病院の薬を飲んでいるが、風邪薬を服用してもいいか?(57才 男性)

答え  風邪薬などに含まれていて、心臓に影響を与える成分には次のようなものがあります。 ・風邪薬や鎮咳去疾薬に含まれているもの・・・ メチルエフェドリン、マオウ、カフェイン等
・鼻炎用内服薬に含まれているもの・・・ 塩酸トリメトキノール、塩酸メトキシフェナミン、塩酸フェニルプロパノールアミン等
これらの成分には、血管を収縮させたり心拍数を増加させたりする働きがあります。狭心症など心臓病の人は注意が必要です。又、マオウは葛根湯や小青竜湯などの漢方薬の中にも含まれていますから同じ注意が必要です。
 配置薬に於いては、1日の服用量が制限されて少なめに作られています。まず服用していただき、動悸等の症状が出るようでしたら服用を中止して、医師又は薬剤師に相談して下さい。



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