はじめに

医薬品の承認に際しては、安全性の確保に努められています。しかし、市販後に発現する副作用の全貌を明らかにすることは困難であります。このため市販後の副作用情報の収集は医薬品の安全対策の上で不可欠なものであり、そのための各種の施策を講じられています。
 東京都では昭和49年度衛生モニターを対象に医薬品等に関する副作用経験の調査に加えて昭和51年度から薬局、一般販売業、薬種商販売業、配置販売業(26名)による一般医薬品の副作用事例及び相談事例の収集を行っています。
 薬事法の一部改正(第77条の3)で情報の提供等医薬品の販売業者は、医薬品を一般に購入する者又は使用するものに対し医薬品の適正な使用のために必要な情報を提供するよう努めなければならないこととされました。
 昭和54年度以降引き続き平成9年度までの配置販売業における相談事例と副作用事例の収集の中で過去8年間の相談事例を取り上げて本にしてもらえないかと東京都配置医薬品薬剤師会に依頼しました。会員のみなさまのお役に立てれば幸甚です。
 今後も東京都のモニター制度に一層の協力を図ってまいりますのでご支援ご協力をお願い申し上げます。
 最後に多忙な中、編集作業をして頂いた東京都配置医薬品薬剤師会長をはじめ薬剤師会の皆様に深く感謝いたします。
平成 10 年 1 月       
社団法人 東京都医薬品配置協会    
  会 長 石 倉 宗 昌       



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