この病気にこんな魚介

 食べ物には病気を予防し健康なからだづくりに約立つさまざまな効用があります。
 わが国は今、世界一の長寿国になり、人生80年代が現実のものとなっています。健康で長生きすることは、自然な願いですが、健康であり続けるためにはそれなりの条件が必要です。
“健康づくり”を進める上で大切なのは「栄養」「運動」「休養」 のバランスを保つことが重要です
 特に栄養つまり食事は身体をつくる基本となるものであり、食生活のアンバランスが成人病の大きな原因の一つであると指摘されています。
 近年、日本人の食生活は欧米化が進み、動物性脂肪の過量摂取が、心臓病・高血圧・がん等いわゆる成人病の誘因になつていることも判明しています。
 しかしながら、このような食環境のなか、日本人が常食してきた魚が、今見直されてきています。魚にはDHAやEPAなどの脂肪酸や、いろいろな栄養素が豊富に含有されており、肉類に優る効能をもっていることが分かってきました。
 DHA(ドコサへキサ工ン酸)
血液をサラサラにする働きを持っているので、血管が詰まって起こる心筋梗塞や脳血栓などの血管病を防ぐ。
頭の働きをよくする(脳細胞の膜をつくるから)。
脳の神経細胞の突起を延ばす。
脳血管の詰まりを防いで痴呆を予防する。
がん予防やリウマチなどの炎症治療にも効果的。
 EPA(エイコサペンタエン酸)
   ◎人間の身体に入ると脅威の効力を発揮する◎
イワシ、サンマ、マグロなどの背の青い魚に多く含まれています。
脳硬塞や心筋梗塞の予防に驚くペき効果があります。
悪玉コレステロールを減らし、善玉をパックアツプします。
血液中の中性脂肪を減らし、粘り気も低くする。
DHAやEPAは背の青い魚に多く含まれていますが、最も効果的にとるには、脂を逃さない調理方法は『刺身』が一番です。
肝臓病に肝臓病に
マグロ、イカ、サバ、タコ、サザエ、アサリ、シジミ、ホタテ貝、アワビ、カキ、アカガイ、ズワイガニ
①シジミには、たんばく質が、卵白と同じ位含まれているため、消化、吸収がよく、肝臓に負担をかけない。
②ビタミンB12が多く含まれ、肝臓の働きを促す。
③グリコーゲンの含有量が多い。グリコーゲンは肝臓で蓄えられる。
高血圧に
④コレステロールを低下させる成分が多く含まれている。
高血圧に
サワラ、カジキ、アジ、ウナギ、カツオ、サバ、カンパチ、マダイ、サンマ、ブリ、マグロ、サケ、海藻類
①魚のたんばく質は、ナトリウム (塩分に含まれていて、血圧を上げる) を体の外に排出口内炎・口角炎にする効果をもっている。
④魚に含まれるカリウムは血圧を下げる効果があります。
口内炎・口角炎に
サバ、サンマ、イワシ、コイ、ウナギ、スズキ、干し魚、魚の皮
①ビタミンB2が多く含まれている。
②変わったところで、ビタミンB2は、魚の皮に豊富で視力低下にす。コレステロールが多く含まれているので体によくないと思うでしょうが、タウリンやEPAの効果で相殺されるので心配なしです。多くさん食べて下さい。
視力低下に
マグロ、カツオ、アジ、タイ、サンマ、イワシ、サバ、カキ、アカガイ、アワビ、サザエ、アサリ、ホタテガイ、ミルガイ、ハマグリ、イカ、エビ、カニ
◎視力低下の原因はタウリンの不足による◎
①魚介類にタウリンが多く含まれている。風邪に
②最近視力が落ちてきたなと、思ったら、タウリンを多く含む魚介類を取ってみたらよいでしょう。
風邪に
ヤツメウナギ、ウナギ、ボラ、ハゼ、サケ、サンマ
①ビタミンAは鼻・のどの粘膜を強化し、風邪への抵抗を高める。
②風邪に抵抗する体力は、規則的な食事と栄養バランスをとることが大切です。
動脈硬化に動脈硬化に
マグロ、カツオ、ブリ、タイ、アジ、サバ、サンマ、イワシ、カキ、アカガイ、サザエ、アサリ、イカ、ホタテガイ、エビ、カニ
 正式病名は、冠状動脈硬化症といい、糖尿病や高血圧症の持病をもっている人がなりやすい。根本的な治療方法がないため、ならないように予防することが大切です。
 ■予防に効果的な方法のひとつが“タウリン”を多く含んだ魚を食ペること
☆タウリンの薬理効果
1、血液中のコレステロールを減少させる
2、強心作用がある
3、断臓の解毒能力を強化する
4、不整脈を改善する
5、血液を正常にする働きがある
6、アルコールによる肝臓障害の予防効果がある
7、コレステロール系の胆石を溶かす
8、インスリンの分泌を促進し、糖尿病の予防にも効果がある
9、視力の回復に役立つ
■タウリンは、体の内部から各種の臓器に働きかけ、その機能を向上させて、動脈硬化を予防すると考えられています。
>ストレスに
アジ、アユ、ウナギ、カツオ、カレイ、コイ、マダイ、スジコ、タラコ
ストレスの多い社会環境で生きているのですから、イライラの原因となる何かを抱えていても不思議ではありません。
・仕事がうまくいかない
・職場での人間関係
・家庭がしっくりいかない
・金銭的な問題
 以上のような外的要因でストレスが生じることもあるでしょう。しかし、簡単にとり除くことは難しい。そこで、脳神経を静める作用のある魚を食べることをお勧めします。
[特にビタミンBlを多く含む魚を食べることが大事です】
魚介類 (可食部100g中) ビタミンB1(mg)
ウナギ(かば焼き) 0.75
タラコ(焼き) 0.65
タラコ(生) 0.60
スジコ 0.50
マダイ(焼き) 0.31
カレイ(焼き) 0.30
コ イ(水煮) 0.24
カツオ(生) 0.23
ア ジ(焼き) 0.12
養殖アユ(焼き) 0.12
スタミナ不足に
ウニ、カキ、ナマコ、ホヤ体は健康なのに、どうもやる気が起きない、体に力がわいてこないそんな時は、強壮、強精作用の強い魚介類を食べることです。
☆ナマコ‥・コラーゲンタンパク質やカルシウム、ヨードなどに富み、消化もよいので、胃腸に負担をかけません。
☆ウニ・・・消化吸収がよく、また血行をよくする働きがあって、強壮・強精剤になるといわれている。ウニには、ミネラルやアミノ酸が多く含まれており肝臓機能を強化して、内臓全体を健全にします。
☆ホヤ…パナジウムが濃縮されて入っています。パナジウムは、体内の代謝をスムーズにするために、ごくごく微量ですが必要不可欠な金属です。
漁船





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