冷凍野菜を上手に利用しよう

■冷凍野菜の品質や栄養価

 最近、冷凍野菜は洋風野菜のポテト、ブロッコリーのほか、里芋など和風の野菜もあり、いろいろな種類のものが増えています。冷凍野菜は原産国表示についての基準がありません。そのため表示のないものもありますが、一般的には輸入品が多いのが現状です。栄養表示については、栄養価の変動が大きいこともあるので、表示のないものが多くみられます。生鮮野菜と比べた場合の栄養価は、水溶性ビタミンのビタミンB群やビタミンCはやや少なめですが、そのほかのものは特に損失はないでしょう。野菜
 農薬の残留についても気になるところです。1997年に国民生活センターが実施したテスト結果では、検出された農薬は国内の残留基準にはないもので、その量はいずれも少量でした。価格は、生鮮野菜と比べると同じか割安で、特に端境期には冷凍野菜のほうが割安です。おいしさについては生鮮野菜にはかなわないので、野菜を味わうというよりは味付け調理をしたり、少量ずつ彩りや付け合わせに利用するとよいでしょう。

■購入時や使用時に注意すること

 冷凍野菜は、30分程度常温に置いただけでも水分が出たりし、その後再び冷凍すると品質が劣化してしまいます。購入の際にはドライアイスのサービスを受けた方がよいでしょう。
 また、青果物を冷凍したものなので、ブロッコリーなどの細かい部分には、小さな虫が混入していることがあります。気になるようでしたら、一度ゆでて、ゆで汁に排出させるとよいでしょう。
国民生活センター『くらしの豆知識99』より





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