食生活と栄養

偏食は健康の敵
 食ペ物には、病気を予防し、健康なからだづくりに役立つさまざまな効用があります。
 バランスよく栄養を摂取することが重要なポイントです。好きなものを好きなだけしか食ペない、というのは最もよくない食生活です。
 とくに独り暮しの人は、ついつい食事を作るのが面倒になり、朝食は抜きで、昼と夜は外食に頼るというパターンになりがちです。外食になるとどうしても同じようなメニューになりやすく、栄養は偏ってしまいます。
 例えば、炭水化物は脂肪に変りますし、たんばく質も余った分は脂肪に変ります。いわゆる熱量素だけたくさんとってビタミンやミネラルなどの微量栄養素をとらないと、からだは太っても調整機能がうまくはたらかなくなり、その結果、成人病やさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
栄養素が不足すると、私たちのからだはどう変化するか。
たんぱく質たんぱく質 頭脳活動の低下、貧血、血管壁がもろくなる、脳卒中、脂肪肝、体力が衰え、免疫力も弱まり感染症やかぜにかかりやすくなります。
炭水化物炭水化物   炭水化物は主要なエネルギー源。やせて体力が低下し、疲れやすくなります。肌荒れも起こします。
脂肪脂肪 脂肪はとりすぎに注意です。動脈硬化症を進行させ、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こします。がんや老化の原因にもなります。
ピタミンAピタミンA 夜盲症(鳥目)の原因になります。粘膜の機能が衰えて、乾燥しやすくなるので、気管支炎、かぜ、インフルエンザなどの呼吸器系の疾患にかかりやすくなる。また、消化吸収も悪くなり、潰瘍症状が現われます。
ビタミンB1ビタミンB1 分解途中の物質が血液中に流れ、精神的にイライラし、ストレスがたまる。疲労感、倦怠感、息切れ、食欲不振、脚気、夏バテ、手足のしぴれ、などの症状が現れます。
ビタミンB2ビタミンB2  体内の代謝をスムーズに進行させるはたらきをする酵素がうまく機能しなくなります。肌や唇が荒れ、角膜炎、結膜炎、疲れ目、口唇炎、口内炎、歯肉潰瘍、などの症状が現れます。また、肝機能が低下します。
ビタミンB6  皮膚炎、貧血、自閉症、うつ病などの症状が現れます。
ビタミンB12ビタミンB12  増血作用があるので、悪性貧血を引き起こす原図となります。舌炎、口内炎、下痢の症状も現れます。
ビタミンCビタミンC  出血しやすくなったり、ビタミンAと同様にかぜをひきやすくなります。
また、骨や歯の形成不全、骨折しやすい、傷の回復が悪い、疲労感、脱力感が
あるなどの症状が現れます。
ビタミンDビタミンD  不足すると、イライラし、落ち着きがなくなり、骨折しやすくなります。骨軟化症、骨相しょう症、などになります。とりすぎると、食欲不振、吐き気、体重減少などの過剰症が現れます。
ビタミンEビタミンE 血行障害による頭痛、めまい、肩こりなどの症状を引き起こします。また、肌に弾力がなくなり、たるみや、しわが生じます。
※アルコール摂取の多い人や、ヘビースモーカーは積極的にとりたいもの。
カルシウムカルシウム 骨や歯がもろくなりやすいだけでなく、慢性疲労、肌あれ、脱毛、アレルギー症状、情緒不安定、また、高血圧症や動脈硬化症の原因になることもあります。
ビタミンKビタミンK 血液を凝固させるはたらきをするので、不足すると出血しやすくなり、下痢や大腸炎を起こしやすくなります。特に、新生児が不足すると、頭蓋内出血や胃管出血(メレナ)の原因になることもある。
小豆
ワンポイント『小豆の効果』
 小豆は、急性腎炎や脚気のむくみをとり、食中毒に用いられる。これはサボニンの働きで、尿の排泄をうながし、腸を刺激して便通をつけたり、解毒、催吐などの作用があります。
◎疲労回復や夏パテ解消にも役立ちます。
ぜひ参考に! 1日の栄養所要量
1日に2,500Kcal前後のエネルギーを必要とする成人の場合
1日の栄養所要量




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