足からの健康

 車やエスカレーターなどは、今や現代人の足代わりです。そのために歩く機会が減り、その弊害は全身の器官の機能低下に波及しています。全身の筋肉を弱くするだけでなく、血管の循環障害を起こす歩行不足は心臓機能や代謝機能の低下まで引き起こします。こうしたことから「足は第二の心臓」と呼ばれます。
 足は使えば鍛えられます。2本の足を有効活用しましょう。
最初に衰える足
 人体には約650個、200種類の筋肉がありますが、それらの2/3はへそから下に集中しています。上半身と下半身の筋力を20~25歳と60歳とで比較してみると上半身に比べ下半身の筋力は著しく低下しているのが分かります。足は最初に衰えるというのは、本当なのです。

足の働き

指の広がりは何の為?
 指は安定した歩行を支える重要な立て役者。横へのひろがりは、足がふらつくのを抑え、関節への負担を軽減します。
アーチのようなバネアーチのようなバネ
 足の骨は多数の骨が関節のよりアーチ式につながっています。着地時はしなやかなバネのようにしなり衝撃をやわらげ、さらに地面を蹴りあげる働きをするなど全体で一つのバネの働きをします。
まるいかかとは衝撃につよい!
 歩くと最初に着地するかかとは着地の瞬間にかかるいろいろな衝撃や力に耐えています。それに耐えられるようにがっしり大きな丸い形をしています。
土踏まずは骨を助ける
 着地した足は土踏まずの外側より着地し、つま先で地面を蹴り上げます。この過程で土踏まずはアーチのような構造のもと、足を助け、疲労を軽減させています。
土踏まずは骨を助ける女性に多い外反母趾を防ごう
 外反母趾の症状は、足の親指が小指に向かって変型し、曲がってしまうことです。曲がった親指の骨がコブのように膨らみ、靴にあたって痛みます。ひどい症状では炎症を起こすことや親指が第二、三指にまで重なり固まってしまい手術を要することもあります。早めの治療が必要です。
親指のマッサージ●靴は幅のあるものをはきましょう。先の細い靴は避けて下さい。
●ハイヒールばかりはくのは避けましょう。
●ハイヒールをはいた日などは親指のマッサージをしましょう。
▼親指をまっすぐ下にむけて引っ張り、上下に動かします。
ツボを刺激してリフレッシュしよう!
 足の周辺には多くのツボがあります。それらへのマッサージや指圧は足の疲れをとることのほかに全身の疲労回復に対しても効果的なのです。指で押してみて気持ちよかったり痛かったりしたところが自分にとってののツボと言えるでしょう。
湧泉■青竹踏みやゴルフボールで刺激しよう疲労回復、血圧調整、ストレス解消などに効果的なツボのある土踏まずは青竹踏みやゴルフボールをグリグリ動かすと刺激できます。
親指で刺激■足の裏の痛みには一回に2~5秒程度、親指で押します。身体の中心に向かって押すようにしましょう。
■指もリラックス足の指をつかんで左右に回し、さらに足を引っ張ったり曲げたり反らしたりしましょう。足の裏を叩いてフィニッシュです。
足の三里■足の三里
膝の出っ張った骨の下部にある、指の関節の2個分外に出たところが足の三里と呼ばれるところです。親指の腹で強く押します。

5つのポイントで足を健康に!

ポイント1 足に合った靴をはく
 大きすぎても小さすぎても足を疲れさせる原因となります。
 しっかりとしたかかとでつま先を締め付ないデサインがベター。
 土踏まずにフィットする構造になつているとよい。
ポイント2 姿勢を正し、背筋をのばして歩く
 悪い姿勢は肩こりや腰痛、便秘などの原因にもなります。
ポイント3 たくさん歩こう
 ウォーキングを生活に取り入れてよく歩きましょう。よく歩くことによって土踏まずの彩成をも助けられます。
ポイント4 クセ
 内股、ガ二股歩き等のクセは直し、正しいフォームで歩くよう心がけましょう。
ポイント5 階段や坂道を避けない
 さまざまな筋力アップのために、平地だけを選んで歩かないようにしましょう。




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