アロマテラピー(芳香療法)

香りの効用と注意点

アロマセラピーとは

 アロマセラピーとは、植物より摘出された精油(エッセンシヤル・オイル)の香りや薬効成分を使って、心身の治療を行う植物療法の一つです。アロマはギリシャ語でスパイスや香りを、セラピーは治療法を意味します。欧米では、代替医療や補助療法の一つとして医療分野で行われていますが、日本ではエステなど医療機関以外で行われるケースが多く、事故が増えています。また、欧米では医薬品である精油が、日本では基準もないまま、町の雑貨屋などで乱売されています。粗悪な品質と知識不足によって接触性皮膚炎などのトラブルが起こつているものと思われます。

宣伝文句を鵜呑みにしてはいけない

 「天然のものなので副作用の心配がない」とか、「天空からのパワーが詰まっている」など根拠のない宣伝文句が横行していますが、鎮痛剤を飲むと胃壁を荒らすように、どんな薬でも効果を期待するとある程度の副作用はあるものです。副作用がないと宣伝しているのは問題です。

精油購入上の注意

 精油を購入する際は、
 原料のハーブの植物学上の名前 (ラテン名)の記載があるか
 原産国が明記されているか
 内容成分が提示されているか
 などを確かめて、医療関係者など知識を持った人から十分なアドバイスを受けてください。
 ローソクを使ったアロマキャンドルが使われるケースが多いのですが、精油を高温にさらすと内容成分は変性して効果がなくなります。ローソクによる火事も散見されるので、注意が必要です。
国民生活センター『くらしの豆知識99』より




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