いざというときの救急医療

最重症患者は救命救急センターヘ

 救急車を要請する事態は家庭でも職場でも、いつ何時起こるか分かりません。このなかで、内科的な立場からみた二大救急疾患は、脳卒中と心臓病(狭心症、心筋梗塞)です。
 現在のわが国における救急医療体制は、初期救急医療、第二次救急医療、そして第三次救急医療と三つの段階が設定されています。これは、消防法などの整備のなかで進められてきたもので、ちょつとした急病の場合には身近な在宅当番医や、休日・夜間救急センターを利用します。やや重症と判断される場合には、休日・夜間も診療する地域内の病院群輪番制病院や、救急医療に必要なスタッフを揃える共同利用型病院を利用することになります。
 そして、二大救急疾患も含めて事故による頭部外傷など最重症患者のための施設が、救命救急センターです。これは、人口100万人に1ヵ所の割合で設置が進められています。

とっさのときは消防庁へ電話を

 しかし「急病は神のなせる業」ともいわれ、いつ起こるのか予測できません。救急車そこで、いざというとき、救急車をどう呼べばよいのか、あるいは夜間・休日にはどこの診療機関に行けばよいのか、多(の人が戸惑うのも事実です。このような場合には、例えば東京23区内の場合、東京都消防庁のテレホンサービスを利用するとよいでしょう。




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