精神分裂病

精神分裂病  精神分裂病は、およそ二〇〇人に一人の割合で発生し、その原因は明らかになつていません。思春期から二〇歳代後半までに多く、少数ですが四〇歳を過ぎてから発病する例もありますので注意が必要です。

重い精神病、精神分裂病

 精神分裂病は大きく3つの亜型に分けられます。
1 思春期に発病し、情意鈍麻、自閉、無為などの破瓜型
2 二〇歳代後半頃までに発病し、精神運動不穏や昏迷などの緊張型
3 二〇~三〇歳代に発病し、幻覚妄想が主症状の妄想型
 の3つに区別します。予後は妄想型が最もよく、緊張型、破瓜型の順で悪化します。
 また、発病するまでの社会適応状態は予後に関係し、良好な適応状態を長く保っていた人ほど予後もよいのです。
悩むなぁ~

四〇歳過ぎからの発病

 四〇歳過ぎから発病する精神分裂病は、ほとんどが妄想型です。
 現実の認識や判断ができにくく、客観的な事実に照らし合わせても誤りの訂正ができない場合を妄想といいます。いるはずのない人の声が聞こえるということを幻聴といいます。
 妄想型は、自分を馬鹿にしたり、悪口をいう幻聴、行く先々で自分を監視したり追跡するとの注視妄想や追跡妄想、周囲の人びとが自分を馬鹿にし、陥れようとするなどの被害妄想を認めます。このような激しい幻聴や妄想に悩まされる病気なのです。
 精神病は発病してから回復するまで、数ヶ月間の長い期間を要しますので、なるべく早期に発見し、病気が進行しないように治療して回復する必要があります。

予後と経過

 一般に、四〇歳過ぎの発病ですから、それまで比較的良好な社会生活を送ってきており、予後良好と判断できます。また、妄想型は人格水準の低下を起こしにくく、幻覚や妄想は抗精神病薬がよく効く症状で、予後は比較的よいと考えられます。
抗精神病薬の服用 予後で一番大切なことは、再発を繰り返さないことです。再発を繰り返すとその度ごとに回復しにくくなり、やがて人格水準の低下を招きます。再発予防は、抗精神病薬を継続して服用すること、安定した生活環境を変えないようにすること、ストレスを避けるよう生活を工夫することなどです。
 この病気の人は、自分が病気であると認識することは非常に困難であるため、生活リズムを乱しやすいのです。健康を維持していくには、周囲の理解と協力がぜひとも必要な病気なのです。




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