レセプトやカルテの開示は?

医者

透明性高めるレセプト情報の開示

 レセプトやカルテの情報の開示を求める声は高まりつつあります。医療政策の抜本的改革の過程で、与党医療制度改革協議会の 「21世紀の国民医療」(1997年8月) においても、「患者と医師、歯科医師との信頼関係を深めるため、プライバシーに配慮しながら患者に対してカルテやレセプトの情報の開示を推進する」とされています。
 このような流れのなかで、すでに97年6月より、被保険者から保険者への開示請求に対してレセプトを開示することになつています。開示にあたって、いくつかの確認条件が定められているものの、レセプトの透明性は十分に高められたといえます。なお、レセプトとは、診療報酬明細書の通称で、医師が行った診療(診断と治療)や検査の内容、処方された薬についてカルテ (診療録の通称)に記載されたものを診療報酬点数表に基づいて点数化転記された請求書類のことをいいます。
看護師

進められているカルテの開示

 厚生省の「21世紀の医療保険制度(97年8月)」では、「医療の現場において、医療従事者による適切な説明と患者の理解に基づく医療の定着を図るとともに、カルテの情報を患者に提供する」とされており、カルテ情報の開示は急速に進められています。厚生省の「カルテ等の診療情報の活用に関する検討会」において、98年6月、カルテや看護記録、処方せんなどの診療記録は、開示するとする報告書がまとめられました。カルテには、患者の診断・治療の経過など、健康情報のすべてが記載されています。





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