貧血には鉄分とビタミンCを

 血液中の赤血球の数が少なくなつているか、又は、赤血球中のヘモグロビン (血色素) の量が減少している事を貧血といいます。
 ヘモグロビンは肺から酸素を取り入れ、体の方々に酸素を供給して回り、二酸化炭素と交換するという大事な仕事をしています。
 ところが、貧血になりますと、その交換がうまくいかず、体に様々な障害が出てきます。
再性不良性貧血
 骨髄で血液は造られますが、何らかの原因で造血機能が低下して、血液ができなくなる事。
悪性貧血
 赤血球を造る時に材料となる、VB12や葉酸の欠乏で骨髄で赤血球が造れなくなる事。
溶血性貧血
 赤血球が壊れる為におきます。
鉄欠乏性貧血
貧血 鉄不足により発症、日本人の貧血で最も多くみられます。特に女性の貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血です。ヘモグロビンは主に鉄と蛋白質ですから鉄が欠乏するとヘモグロビンが出来にくく、従って赤血球もできにくくなります。
女性は慢性的な鉄分欠乏症?
 ほんの10ミリリットル出血しても体内から5ミリグラムの鉄が失われます。女性は生理があり5~6日位出血しますから、約30ミリグラムの鉄が失われる事になります。一日に食事から体内に吸収される鉄は1ミリグラムです。
 ですから、生理のある女性は慢性的な鉄分欠乏症といえます。
 さらに、妊娠期は胎児の赤血球を造る為や、母体の子宮を大きくするのにも鉄が必要です。生理のある女性は貧血を防ぐためには、最低一日に1~1.5mg、妊娠中は一日4mgの鉄が必要でしょう。
貧血と食べ物あもしろ栄養学
 鉄分を効果的に吸収するには動物性蛋白質(牛肉・鶏肉) を一緒に食べると良いといわれています。
 その他VC、クエン酸、葉酸等も鉄吸収を良くします。
 調理の際に鉄鍋を使うと一層、効果的になります。
鉄分の吸収率
鉄分とあ茶はライパル?
 鉄不足を予防するには、食事中、又は食後に紅茶、コーヒー、緑茶をなるべくさけるようにしましょう。
 お茶類に含まれているタンニンが鉄分の吸収を悪くします。



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