薬のインフォームド・コンセント

インフォームド・コンセントが必要な理由

 薬を間違いなく役立たせるためには、医師による正しい診断の下に薬が処方され、薬剤師による調剤が行われて、薬が、正しい情報とともに患者の手元に渡されて適正に使用されなければなりません。自分の使用する薬の名前もその目的も分からず、患者が不安を抱きながら服用するようでは、十分な薬物療法の効果は期待できません。
インフォームド・コンセント

どうしたらよいか

 実際に薬のインフォームド・コンセントを実行するには、自分の日常の体調や病気の症状‥‥例えば血圧が高いとか、糖尿の気があるとか、あるいは風邪をひいたときの熱、痛み、咳、下痢などの有無と状況について、具体的に正しく医師に説明することが必要です。
 アレルギー体質かどうかを伝えることも重要です。自分だけでなく、両親や兄弟姉妹に喘息やアトピー性皮膚炎などの症状がある場合には、そのことを伝えます。もちろん、これまでに薬によって湿疹や下痢、腹痛などのアレルギー症状を生じたことのある人は必ず伝えます。
 これまでに経験した病気のことも伝えましょう。
現在も治療中の場合には、病名だけでなく、どんな治療を受け、どんな薬を服用しているかも正確に伝えます。薬によっては、併用による相互作用を生じ、効果が異常に高くなったり逆に効かなくなつてしまったりすることもあるのです。
 薬の効果と、服用しなければならない理由を十分に理解してこそ、目的に向かって正しく薬を服用し、効果を上げることができるのです。




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